ついていけてる? ChatGPTの機能をまとめてご紹介

1/6/2025

いまや名前を知らない人はいないほど有名になったChatGPT。
でも、「ChatGPTの力を最大限に発揮できている!」と自信を持って言える人は、実はあまり多くないかもしれません。

そこで今回は、ChatGPTを誰よりも使い倒しているという自負のある私が、

ChatGPTの基本的な機能をまとめて紹介します!
どんな機能があるのかをあらかじめ知っておけば、いざ使い始めるときや解説動画などを見たときにも混乱しにくいはずです。

 

1. ちゃんと使えていないChatGPT

2024年10月にNRIが行った調査によると、ChatGPTの認知度は72.2%と高い一方で、利用率は20.4%にとどまっているそうです。
以前は「日本人のわずか9%しか使っていない」というニュースが話題になり、それと比べるとだいぶ増えてはいる印象ですね。
とはいえ、「ちゃんと使いこなしてる人はどれくらいいるの?」と聞かれると、まだまだ少ないのではないでしょうか。

 

2. 学校でのChatGPTに対するイメージ

特に学生の場合、レポート作成などへの不正利用を学校側が懸念して、ChatGPTそのものを禁止していることもあるようです。
そのため、「ChatGPTは何でも答えを教えてくれる、レポートも丸投げで書いてくれるズルいツール」みたいなイメージが強まってしまい、
真面目に勉強したいと思う学生が逆に使わない…なんて現状も。

もちろん、レポートをそのままAIに書かせて提出したり、課題の答えを丸写しで終わらせるのは問題ですね。
でも、そうした“ズルい使い方”ばかりがフォーカスされるあまり、ChatGPTの本質的な使い道やリテラシー教育が停滞してしまっているのは残念です。

 

3. ビジネスシーンでのChatGPT活用

一方で、SNSや研修などで「AI活用コンサル」を行う人が増えていることから、企業のAI導入は少しずつ進んでいます。
以前は「情報漏洩が怖いから社内で使うのは禁止」という声が大きかったですが、今では企業内だけでやり取りを完結させられる仕組みが出てきて、この懸念も薄れつつあります。
(ちなみに企業向けにはChatGPT以外の生成AIが使われることも多いです)

ただ、業務効率化を目指す段階で止まっているケースが多く、「生産性を爆上げする」とか「新しいビジネスに挑戦する」まで至ってないことが課題かもしれません。

 

4. ChatGPTの主な機能

ここからは、ChatGPTの主要なモデルや機能をまるっと紹介します。

4-1. GPT-4

  • OpenAIが開発してきたGPTシリーズの最新中心モデル。
  • GPT-1から始まり、世界に大きな衝撃を与えたのがGPT-3.5。その後、課金ユーザー向けにGPT-4がリリースされ、その性能の高さが話題に。
  • ただし最近は次に紹介する「GPT-4o」を使うことが多いです。

4-2. GPT-4o (フォーオー/フォーオムニ)

  • GPT-4を進化させたようなモデルで、画像や音声など、文字以外の情報でもやり取りできるのが特徴です(マルチモーダルと呼ばれます)。
  • たとえば、課題の問題をスクショして貼り付ければ、その画像を読み取って答えてくれる、といった使い方ができます。

4-3. GPT-4o-mini

  • GPT-4oの派生で、軽量かつ高速な回答が可能。
  • 一般ユーザーにはあまり馴染みがありませんが、利用料が安いので、自分のアプリやサービスに組み込むエンジニアにとってありがたい存在です。
  • 私自身も「自己分析から行動計画までを一緒にやってくれるAIアプリ」を作っていて、GPT-4o-miniのコストの低さに助かっています。

 

コラム1. GPT-4oを無料で提供した衝撃

もともと、GPT-4は月額20ドルの課金ユーザーのみに提供され、

無料ユーザーはGPT-3.5のみを使っていました。

そのため、ChatGPTはまだまだ使い物にならないという論調が一般的であったため、

私はその度に「無料だからじゃん」と言い続けてきました。

その後、新しくリリースされたGPT-4oを無料ユーザーが使えるようにしたことで、

一気にChatGPTはすごいという印象が大衆に広まりました。

生成AIのすごさを伝えるためにGPT-4oを無料でも使えるようにした判断は、非常に賢明だったと思います。

 

5. Canvas機能

  • Excelファイルの自動作成やプログラミングコードの生成など、さまざまな作業を効率化するモード。
  • レポートを書いてもらい、「もっとこうしてほしい」とフィードバックすると、同じページ上で修正を繰り返してくれるのも特徴。
  • GPT-4oとただ会話するのではなく、作業スペース(Canvas)を使いながら編集・修正を可視化できるイメージです。

 

6. DALL-E機能

  • ChatGPTが統合している画像生成AI。
  • アニメ風イラストからリアルな写真に近いものまで多彩に作れます。
  • 他の有名画像生成AIとしてMidjourneyなどもありますが、DALL-Eは日本語の指示にも比較的強いのが特徴。
  • アメリカのテック企業が開発するAIは英語を優先して学習している場合が多い中、DALL-Eは日本語でも比較的スムーズに生成してくれます。

 

7. O1

  • 大きな話題を呼んだモデルで、とにかく“思考力”が高いというのがポイント。
  • GPT-4oも十分賢いけれど、O1は「じっくり考え、論理的かつ批判的思考に基づいて答えを出す」特性があります。
  • GPT-4の次はGPT-5かと思いきや、O1が登場した理由としては「学習データ(著作権の問題をクリアできるデータ)がほぼ尽きてきている」という背景があるそうです。
  • O1-miniという派生モデルも存在します。

 

8. Search GPT

  • ChatGPTが「わからないこと」をウェブ検索してくれる機能。
  • モデル自体に入っている知識だけではカバーしきれない最新情報や不明点を、自動的にWeb検索して補足してくれます。
  • これにより、いわゆる「ハルシネーション(AIが嘘の情報を言ってしまう問題)」を軽減。
  • ただし「検索に特化」したツールとしては無料のPerplexity(パープレキシティ)がかなり優秀です。私も特定のサイトに直接行くとき以外はGoogleよりPerplexityを使うことが増えました。
  • とはいえ、ChatGPTとの会話の流れで検索もしてくれる便利さは根強いですね。

 

まとめ

以上、ChatGPTの主な機能をご紹介しました。
「たくさんあって覚えきれない…」と思うかもしれませんが、実際に使っていくうちに自然と慣れていくはずです。
とりあえず、日常でよく使うのはGPT-4oということを頭に入れておけばOKです。

最近は、ChatGPT関連の高額セミナーや情報商材、それに書籍などもいろいろ出ていますが、個人的にはあまりお金をかけなくてもいいんじゃないかと思っています。
大事なのは、「日常の中でChatGPTを活用するイメージを持って、まずはいろいろ試してみること」。
使いこなそうと思ったら、まずはどんどん触ってみるのがいちばん早いです。

参考:無料でわかりやすい情報発信をしているインフルエンサー

  • リモートワーク研究所:生成AIに特化したYouTuber。書籍やコンサルも行っている模様。
    YouTubeチャンネル
  • usutaku:Instagramで生成AIの情報を発信しているAIコンサルの方。
    Instagramアカウント

ぜひ、自分なりの使い方をどんどん試してみて、「あれ、これAIでできるかも?」と思ったことは気軽に投げかけてみてください。
やり方次第で、いままでできなかったことまで実現できるかもしれませんよ!