悩んだり考え事が多い人にオススメの本! 反応しない練習

12/16/2024

悩みや考え事が多すぎる!

生きていると、悩みや考え事はつきません。

「そういえばあれ大丈夫かな」と不安になることもあれば、

何気ない一言がずっと気にかかり続けて、脳を支配してしまうこともあります。

悩みや考え事というのは、気持ち面でもしんどいということもありますが、

それ以上に私は、悩みや考え事に時間を奪われてしまうことが問題だと感じています。

私は基本的にポジティブで、悩みや問題があってもすぐに解決するという習慣が昔からのトレーニングで身についています。

ですが、「誰が気にするんだよ」というくらい細かいことが異常なほど気になり続けてしまったり、

関係ないことばかり考えて、今やっていることに集中できないことがしょっちゅうあります。

一時間の作業時間のうち、30分以上完全に関係ないことを考えていて何も進んでいなかったということもザラにあります。

「これをどうにかできないか」と考え続け、本も読み漁り続けて、最終的に辿り着いたのが「反応しない練習」でした。

 

この記事を楽しめる人

  1. 悩みや不安に脳が支配されてしまっている人
  2. 頭の中が常に回転し続けて今に集中できない人
  3. マインドフルでリラックスした時間に読める本を探している人
  4. (仏教やブッダの考え方に興味がある人)

どんな人が書いた本?|反応しない練習

著者の草薙龍瞬さん、名前が難しすぎますね笑。

もちろん本名ではないそうです。

草薙さん、名前だけでなくバックグラウンドも非常に珍しい方です。

まず、中学を中退します。

僕も中学は中退(?)してるので親近感を感じましたが、ここからが面白いです。

なんと、16歳で家出して上京し、独学で東大法学部に入学しました。

なんだ、いつも通り天才的なエリートが書いた本なのかな?と思いきや、この人は本物です。

37歳の時に出家し、インド、ミャンマー、タイという仏教の本場で修行をして今に至っています。

こんな人が書いた本というだけでも、面白そうですよね。

 

単なる仏教の本じゃない!|反応しない練習

さて、草薙さんは仏教の人ですが、

「反応しない練習」は、仏教の教えについて話している本ではありません。

むしろ、ブッダ(仏教の原点)の合理的な考え方にフォーカスして、

現代でも続く人間の変わらない悩みに対する解決策を提案してくれます。

つまり、何かそれっぽい教えをもらうというわけではなく、

現実的に私たちの悩みや考え事の正体を突き止め、どう向き合えばいいのかを教えてくれてるのです。

実際、私は心理学やメンタルに関する本を読み漁りました。

ですが、この本で紹介されるブッダの考え方の方が遥かに、普遍的な人間の真理を捉えています。

 

悩みや考え事の正体は「妄想」|反応しない練習

ブッダは、私たちが常に頭の中で考えていることを、全て「妄想」として位置付けています。

「今ここ」に向き合わずに、いわば暇つぶしのように妄想をすることが人間の「癖」になっていると言います。

確かに、妄想が一種の癖のようなものというのには私も共感しました。

本当に頭から離れてくれない悩みや考え事もありますが、

多くの場合は、一種の娯楽として無意識に妄想を始めてしまい、その妄想の世界に入り込んでしまいます。

ここでいう妄想とは、フィクションというよりは、「目の前では起こっていないのに考えていること」というイメージです。

このように妄想が癖になってしまっていることで、私たちの脳は常に悩みや考え事に囚われ、

目の前にことに集中できていないのかもしれません。

ものすごく分かります。

 

さて、頭の中にある考えが妄想かどうかを判断する方法は非常にシンプルです。

考え事をしている時に一度目を閉じ、そこからもう一度目を開きましょう。

そして、「今考えていたことは現実にあるのか?」と周りを見渡します。

するとどうでしょう?

自分の考えていたこと、「嫌なあの人」や「不安な未来のこと」は実際に周りに存在するわけではありませんよね。

これが、この本が定義している妄想の正体です。

*だから、大したことないという意味ではなく、「妄想」の定義です。

 

「あ、今妄想していた」

この本では、声に出してラベリングすることをオススメしています。

ラベリングとは、「ラベルを張る」という意味です。

つまり、妄想をしていることに気がついた時に、「あ、今妄想していたな」とその妄想を認識してラベリングしてあげましょう。

もちろん、これで忘れられるというわけではありません。

ですが、自分の考え事や悩みについて、客観的に捉えることができます。

重要なことは、ラベリングを繰り返すことで、徐々に現実と妄想の区別がついていくことにあります。

妄想していたなと認識できるようになると、

常に考え続ける・悩み続けるということが徐々に減っていきます。

納得できなかったり、イメージが湧きづらいという人は、ぜひ本を読んで確認しに行ってください。

 

たくさんある「悩み解消」本

このような悩み解消や人の目を気にしないという本は世の中にたくさんあります。

私自身、悩み事というよりは、常に何か頭を回してしまっているタイプです。

こんなこと考えて時間を使ったり、集中力を切らしてる暇があったら、

自分が成長できることにもっとフルに投資したい、そう思い続けています。

 

そのため、いろんな悩み系の本、心理学の本を読みました。

しかし、どの本も「それが出来たら苦労しないんだよ」という内容で終わってしまいました。

悩み事に対処できないというよりも、分かっていても気になってしまうのです。

 

ですが、「反応しない練習」は違いました。

もちろん、すぐにできるようになるわけではありません。

また、実践を続けることも簡単ではありません。

ですが、この本を読むことで、自分の悩みや考え事についての解像度が劇的に上がりました。

高校二年生の頃に読みましたが、それ以来何度も読み返しては実践しようと繰り返しています。

また、この習慣を続けていけば、自分でもスッキリした脳になれるんじゃないか?と期待できるほど、納得感がありました。

 

常に悩み事が尽きない、学校や仕事のことばかり考えてしまい、目の前のことに集中できないという人におすすめです。